1992年に会を発足。
もともと体に興味があった訳ではなかったが、両親が治療家で、いつも実験台になったりと、その頃から身体の奥深さを身近に感じていたのかもしれない。
   

 

あるとき私がいつものように山に走りにいくとき、(陸上競技をやっていたので)父親にちょっと待て、と呼び止められた。何かと思うと、両腕を出してみろと言って、出すとぐんっと引っ張られた。これで走ってこいと言い、行ってくるとタイムが5分ぐらい早くなっていた。調整をしたのだと言っていた。たったあれだけのことで身体は変化する。自分の身の周りの会話はいつも身体のことばかりだった。

また、ある治療家の先生は触れるか触れないかで調整をしてしまう。そんな皮膚を少し動かしただけで骨格から筋肉までの変化が起きてしまうなんて。身体の働きの精妙さに驚かされていた。何年か後、ある身体技法と出会い、そこでの稽古が今の自分の感覚を開く手助けとなっている。自然の中に身をおける機会があり何年かそこで自然と身体の関わりを体感したり、武術の手ほどきを受けに行ったりと、出会う先生方、身の周りの関わりで、会の発足に至った。

ただ妙に自分の感覚には確信に近いものがあり大切に稽古に活かしている。動きそのものは確定的なものではなく、常に変化していることを知り、凝り固まらないように心を風の如く、身体を通してこれからも歩みは続く。
 
 
金子釋護プロフィール

1965年生まれ。言いしれぬ孤独感におそわれ自分とは何かという問いかけが内側に生まれる。自分の存在証明のため身体で表現する事に気付く。体を通した問いかけとなり,意識が外に向かう事を知り,身体探究と自分探究が始まる。400日の自然との関わりを経て,体を通した動きの探究を創める。以後武術の動きに癒すものを観じ1992年より身体動作の探究会を発足。
 
 
 
 
 

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